TS-2000S/SXの50W改造と申請方法

概要と余談  

 TS-2000には50W機が用意されていないので、移動局用に50W機に改造するための方法をここに記します。

「せっかく100W機なんだからパワーを絞ればいいじゃないか。改造なんてもったいない」とか、「そんな馬鹿正直にパワーダウンするなんてアホみたい」なんていうご意見もあるようです。いろいろとご意見はあるでしょうが、ここでは「50Wにします」と決めた方を対象にご説明することを前提にしています。

 メーカーに改造を依頼すると6,000円ほどするようなので、それならばせめて安くあげようというわけで、自分でやることにしました。この改造は自分で簡単にできますし、マニュアルにもその方法が記載されています。ただし、元に戻すのは自分ではかなり難しいと思います。

 なお、保証認定申請の方法についても記したのは、TSSのWEBページでやり方を読んでもよくわからないだろうと思うからです。突然出現する「zipファイル」とやらも、なんのことだかさっぱりわからない人もおられるでしょう。ですから、ざっと申請の手順を記しました。それを読んでいただき、TSSのヘルプから申請の方法を読んでいただくという併せ技で、おそらく解決するだろうと思います。
改造方法

 右の写真をご覧ください。TS-2000の上ケースと下ケースをはずし、フロントパネルのねじを緩めると(取扱説明書でわかります)フロントパネルが前に倒れます。これは、フロントパネルを前に倒した状態の内部の写真です。

 青色で○をした場所が今回の改造場所です。
 
 

 もう少し拡大した写真を見て見ましょう。
 赤の↑で示したこのチップ。これを取り除くと50Wにパワーダウンします。

 ちなみに、この1つ右のチップを取り除くと、受信周波数が広がり、いろいろなアクションバンドを受信できるようになります。

 このチップの大きさはだいたい1ミリです。非常に小さいチップです。これをピンセットでつまもうと考えると大変なのですが、そんな必要はありません。

 この部品は、暖められた半田ごてで「ツンツン」と上から下につつきますと、簡単にポトリと落ちます。
 取り付けろといわれたら非常に辛いですが、はずすのは簡単です。
 

 はい、外れました。たったこれだけで50W改造完了です。
 この右側のチップを取り外すと受信周波数が広がります。 
 
改造結果

 TS-2000シリーズは「PWR」ボタンを押すと、直接的にパワーを連続可変することができます。TS-2000SXの場合、HFでは5W〜100Wまで可変することができますが、この改造を施すとつまみをいくら時計方向に回しても50Wまでしか上がらなくなります。
免許申請

 改造済みのリグを設備に追加するためには保証認定が必要です。電子申請で行う場合の手順は次の通りです。

1.総務省の「電子申請・届出システムLIte」でこのリグを追加する申請書を作り、そのファイルを保存する。

 ・工事設計書にはこのリグだけではなくすでに免許済みのリグもすべて書く
 ・このリグについては技適機種ではないので以前の保証認定と同様に詳細まで記載する必要がある。
 ・自分で改造した場合は改造を説明する書類、メーカーで改造してもらった場合は改造証明書をスキャンして添付とする。

2.TSSのWEBページから保証認定の申し込みをする。

 ・TSSのページに「保証願インターネット受付」を利用する
 ・zipファイルがあるかどうか最初に聞いてくるがこれは1で保存したファイルのことなので先に進む。
 ・今回のリグだけでなく、全てのリグを記載し。今回追加するTS-2000にのみ「増設」あるいは「取替」にチェックする。
 ・「必要書類のアップロード」というページでzipファイルをアップロードすると、保証認定の申し込みが終わる。

3.保証認定料の振込みを行う

 これをしないと審査されない。

4.書類の訂正をする。

 一発で全て完璧な人はこれはない。なにか間違いがあるとメールでその旨の連絡がTSSから来る。それにしたがって、書き直す。問題がなくなるまで何度でも続く。

5.メールで保証認定の書類を受け取る。

 PDFファイルが添付書類の形で送られてくる。


6.総通に申請。

 4で最終的に出来上がったzipファイルを「電子申請・届出システムLIte」で再び読み込み、5でもらった保証認定ファイルを添付書類に追加して、総通に送信する。

7.返信用封筒の送付

 総通に、免許状送付用の切手を貼った封筒をおくる。

8.免許状の発行

 めでたしめでたし。

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